2023年の一大イベントであるサミットも終わった今ですが、サミット直前には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が5類感染症に移行し、政府の対策は大きく転換されました。
重症化する症例が少なくなったとはいえ制圧された訳ではないので、どこでも感染するリスクは残っています。
従来の季節性インフルエンザとの違いは『季節性』ではないことではないでしょうか。今回、いくつかの動画を集めてみましたが夏に感染された方々が多いことがわかります。今後もウイルスの型が変わっても季節に関係なく蔓延するようであれば、1年中の警戒が必要だと思います。
また、ここ数年の COVID-19 以外にも、新興感染症というものは生まれ続けると思いますし、島国である日本であっても飛行機や渡り鳥など様々な方法で簡単に飛来すると思いますので、対岸の火事では済まない時代だと思います。
今回の記事では、感染症の症状について語る有名人の方々のエピソードから、何を備えておくべきかを検討してみたいと思います。
陣内智則さん
マネジャーや知人に助けられたので2週間近くの療養も乗り越えられたが、国民の誰にでもマネジャーが居る訳ではないので大変だろという話でした。
酸素飽和度は、安静にしていると95以上を保てるが、少し動くと95未満になるのでしんどかったという体験談でした。
陣内さんの周囲からは5日間の我慢でどうにかなるという話が多かったようですが、陣内さん自身はそれ以上の期間であったようで、個人差があることがわかります。
陣内さんは職業柄、検査を受ける機会も多かったようで発症までの追跡はしやすかったのかもしれませんが、ご家族に感染しなかったことは結果として良かったのではないかとご本人もおっしゃっています。
石山アンジュさん・山崎晴太郎さん
バンキシャ!(日本テレビ)
自宅療養をする際のセルフメディケーションについて『アセトアミノフェン』の使用法や、他の薬剤であってもラクになるのであれば何でも良いので使ったらよいのではないか、といった医師のコメントなどがあります。
山崎晴太郎さんは後遺症がしんどかったとおっしゃっています。
発熱してから医療機関を探すこともしんどいので、予めリストしておけばよかったという石山アンジュさんのコメントがありました。
一方で、患者数が一定数以上になったあとは発熱外来は満杯で予約を入れても3~4日後になるので、そもそも医療体制に課題があるという指摘がありました。
検査自体が完ぺきではないということを認識すべきであるということについては意見が一致していました。
感染してしまった方々から発せられた、検査結果を免罪符にするべきではないとの指摘は、あらゆる場面で役立つと思います。
陣在ほのかさん
発熱後、医療機関に連絡しても電話がつながらないということで、薬局で入手できる検査キットで自己診断をされている様子が流されています。
初期症状として『おなら』が良く出る、お腹が緩かったとおっしゃっています。色々な症状があることがわかります。
経時的に熱が上がり寒気、喉が痛いが、頭痛は無いということでした。
のど飴はヨダレが出て、それを飲み込むのが痛いので『龍角散ダイレクト』が良かったとおっしゃっています。
藤森慎吾さん
39℃以上の発熱と、ツバも飲めないほどの咽頭痛があったという藤森さんは、経過について詳細を説明してくださっています。
概ね3日間ほどがキツイ症状であったそうです。
喉が蓋されてしまうような症状があり、一人暮らしなので不安もあったが、水飲んで寝て、だけを繰り返したそうです。
シルクロードさん
カジサックさん
千原ジュニアさん
10日間の療養期間を経て復帰されたそうです。
1月24日に濃厚接触者であると指摘されたのち、無症状であったが陽性判定が出たそうです。
ハリセンボンさん
かまいたちさん
松村邦洋さん
松井玲奈さん
妊娠中に感染した女性
備え・対策
頼れる人
新興感染症の療養中に直接的な看病をしてもらうということは難しいと思いますが、買い物や洗濯などを頼める人が居ると助かります。
一人暮らしの人にとっては、なかなか頼れる人も居ないかもしれませんので、代替サービスについても考えておくと良いと思います。
通販
あらゆる物がネットで買えるような時代ですので、必要な物を通販で入手できるように平時から慣れておく、あるいは頼れる人に代理発注して貰うと良いです。
筆者の居住地ではAmazonの当日配達がありますが、それでも半日はかかるので緊急的に必要性が高まるものは備蓄の併用も要検討課題です。
食事についてはウーバーイーツなどが普及していますが、昔ながらの出前も想定しておくと良いです。
近隣調査
近隣にある医療機関や薬局について、普段は関わらない人も場所や診療科などを知っておくと役立ちます。
発熱外来を開設している医療機関が限定される場合、おそらく県庁などのサイトには医療機関名と所在地がリストされますが、地図や平時の標榜科目は表示されないので初見ではわかりづらいかもしれません。
雑貨や食品についても、どこで何が手に入るかリストしておくと良いです。2020年春の一斉休校発表の日、夜にはスーパーの冷凍食品が在庫切れになっていましたが、ドラッグストアには辛うじて残っていました。
備蓄
自然災害にも共通する備蓄ですが、感染症の場合は少し品ぞろえが変わります。
食品については、カップ麺を食べられるような体調ではないかもしれません。
喉の症状が出た場合は流し込みたいので、パウチに入ったゼリー飲料、例えばウィダーinゼリーのような物が便利かもしれません。
医薬・医療機器
消炎鎮痛剤は備えておくべきであることが明らかになったように思います。高熱が出てから買いに行くのは大変ですし、ワクチン接種での発熱にも使えるので備蓄の優先度は高いと思います。
COVID-19ではカロナールなどのアセトアミノフェンが対症療法として役立ちましたが、品薄にもなりました。
頭痛薬でも有名なロキソニンなどのロキソプロフェンナトリウムは、手軽で便利な消炎鎮痛剤ですので持っておいて良いと思います。
検査キットは消費期限が短いので備蓄すべきか難しいところですが、仕事や生活などの背景を見て決めれば良いかなと思います。ピーク時は医療機関での検査も順番待ち、セルフキットは品薄になるので備蓄する価値はあると思います。
体温計は持っている人が多いと思います。
パルスオキシメータ(動脈血酸素飽和度計)は比較的安価になったので私物として持っておいても良いレベルかと思います。
血圧計は必須ではありませんが、体調変化を観るバイタルサインとして広く使われていますので、定時測定しておくと良いかもしれません。
療養環境
家族との隔離生活をどのようにして確立するのか平時からシミュレーションしておくと良いと思います。
医療機関では陰圧装置を用いて物理的に明確な隔離を行いますが、一般住宅でも工夫次第で空気圧差を生み出す事は可能です。
動線や共用物についてはルール次第という面もあるので、やはりシミュレーションは重要です。
トイレが複数あれば患者専用を1つ決める、それに伴い療養部屋も決まるかもしれません。
風呂は入る回数や時間を限定し、使い終わったら数時間の換気は必要だと思います。次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)での消毒なども、誰がどのような方法で行うか考えておくとよいです。
洗濯
汗をかくので着替えはマメにしたいかもしれませんが、洗濯物は他の人と一緒にはできないので、洗濯機を使うにしても手洗いするにしても、よく考える必要があります。
洗濯回数を減らすのであれば、シャツや下着などは余分にストックしてあると良いです。
おわりに
新興感染症については人類全体でも知見が足りない状況が続きますので、何を備えておくべきかわからないことも多いです。
感染症ゆえに、外出する余裕がない、症状が進行すれば入院療養も考えなければならないということについて、一度は考えておくと良いかなと思います。
今回のCOVID-19は感染を経験した人が国民の1割は居ると思いますので、経験談を聞く事も重要だと思います。
YouTubeでは有名人の話題が多いので、感染したということがネットニュースに流れるレベルなので、友人知人からの連絡も多いと思いますので参考にならない部分もありますが、筆者は役立ちましたので体験談は良いなと思います。